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なぜ美しい肌になりたいのか?

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私たちはなぜ、時代が変わっても、年齢を重ねても、 「肌を美しく保ちたい」と願い続けるのでしょうか。 医学やテクノロジーが進化し、価値観が多様化した現代においても、 スキンケアや化粧品への関心は衰えるどころか、ますます高まっています。 この普遍的な欲求の背景には、人間の本質と、日本ならではの美意識が深く関わっています。   肌は「自分自身」を映す最も身近な存在   肌は、他人よりも先に自分自身が目にします。 体調、睡眠、ストレス、年齢、生活習慣などなど そのすべてが、言葉よりも正直に肌に表れます。 だからこそ人は、肌を整えることで以下の3点を求めるのではないでしょうか。 ①      体調を立て直したい ②      気持ちを前向きにしたい ③      自分を大切にしていると実感したい   肌の美しさを求める行為は、単なる見た目の問題ではなく、 自分を肯定する行為とも言えると考えています。   日本人にとっての「美しい肌」は調和 日本の美意識において、肌の美しさは派手さや強い自己主張ではなく、 清潔感・整い・自然さとして捉えられてきました。 古来よりお風呂に入る習慣がある日本では、 湯浴みによる身だしなみや「清らかさ」や「穢れを祓う」という考え方が 生活の中に根付いています。 これは現代のスキンケアにおいても同じで、 「若く見せたい」「目立ちたい」よりも「きちんと整っていたい」「安心して人に会いたい」 という感覚が、今もなお皆の心の根に流れています。   化粧品 OEM 企画における、日本市場の特徴   日本の化粧品 OEM 企画では、海外市場とは異なる独自の視点が求められます。 それは、劇的な即効性よりも、毎日安心して使えることです。 「なぜその処方なのか?」とコスメマニアなら考えて商品を判断します。 強い刺激よりも、肌を守り、整える設計が長く愛されます。 肌と長く付き合える商品がロングランで人気なのもうなずけます。   そのため OEM 企画においても、 ・低刺激...

受け継がれてきた日本の美意識

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ここ数年、日本のコスメ・美容市場は大きな変化を迎えています。 これまで「美容は女性のもの」というイメージが強くありましたが、 現在では性別を問わず、自分の肌や身だしなみを整えることが当たり前という価値観が 急速に広がっています。 スキンケアやヘアケアはもちろん、ベースメイク、眉、リップケアまで、 男性が日常的に美容を取り入れる時代になりました。 また、「メンズ用」「レディース用」という区分けそのものが薄れ、ジ ェンダーレス・ユニセックス設計の化粧品が増えているのも、現在の日本の大きな特徴です。 「メンズ美容」は新しい文化ではない 一見すると、メンズ美容やジェンダーレス美容は現代的で新しい価値観のように 思われがちです。しかし実は、日本には古くから男性が美しく、 清潔に身だしなみを整える文化が存在していました。 たとえば、平安時代の貴族社会では、男性も肌や髪を整えることが教養や品格の一部とされていました。 髪を美しく結い、香を焚きしめ、衣服や所作に気を配ることは、 単なる装いではなく人としての在り方そのものだったのです。 また、武士の時代においても、髪型や身だしなみは「心構え」を表す重要な要素でした。 清潔で整った外見は、自己管理や規律の象徴であり、 美しさと精神性は切り離されていなかったと言えます。 つまり、日本において 男性が身だしなみを整える=特別なこと ではなく、 人として美しくあろうとする姿勢 は、古来より受け継がれてきた価値観だと思われます。 現代におけるジェンダーレス美容の広がり 最近のジェンダーレス美容は、この日本古来の美意識を、 現代的にアップデートした形とも言えます。 20 〜 40 代を中心に、 ①      肌質に合うものを選びたい ②      清潔感を高めたい ③      年齢や性別に縛られず、自分らしくありたい といった考え方が広がり、「誰のための化粧品か」よりも、 「自分にとって心地よいか」が重視されるようになりました。 その結果、無香〜微香・シンプルなデザイン・成分や処方の透明性・ 肌へのやさしさと機能性の両立といった特徴を持つ化粧品が、 男女問わず支持されています...

New Year’s Greetings

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Happy New Year! We would like to express our sincere gratitude to all of our business partners and stakeholders for your continued support throughout the past year. As a cosmetics OEM manufacturer, we provide comprehensive support—from product planning and formulation to manufacturing—for skincare and haircare products. We value not only the act of manufacturing itself, but also the process of transforming each brand’s vision into high-quality products. By never compromising on raw material selection, formulation design, or quality control, we remain committed to delivering safe, reliable, and truly valuable products. In addition, in response to the growing demand for pet shampoo products in recent years, we have been actively engaged in product development with the belief that “pets are cherished family members who deserve the same level of care as humans.” With this philosophy in mind, we focus on mild formulations and carefully selected ingredients to ensure safety and gentle...

新年のご挨拶と1月のお料理

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新年のご挨拶 新年明けましておめでとうございます 旧年中は、多くのお取引先様・関係者の皆様に格別のご支援を賜り、 心より御礼申し上げます。 私のつたないブログを読んでくださる方々に感謝申し上げます。 化粧品OEMの仕事をする上で、 スキンケア・ヘアケア製品の製造までを一貫してサポートし、 「つくること」そのものだけでなく、 ブ ランド様の想いを形にすることを 大切にしてまいりました。 原料選定、処方設計に妥協せず、 価値ある製品をお届けすることが、私たちの使命だと考えております。 また、近年需要が高まっている ペットシャンプー・ペットケア製品分野 においても、 「大切な家族であるペットに、人と同じ目線のやさしさを」 という想いのもと、低刺激設計や原料の安全性に配慮した製品づくりに 取り組んでまいりました。 大切な家族に使ってもらうことを前提に、化粧品クオリティを守ってきました。 ペットにも、人にも、そして環境にも配慮した製品開発を、これからも追求してまいります。  ○小ロット・多品種への柔軟な対応  ○市場ニーズを踏まえた処方提案  ○長く信頼される品質づくり 本年もこれらを大切にし、皆様のビジネスに寄り添う OEMパートナー であり続けたいと考えております。 ♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥ 冬の味覚は何がお好きでしょうか。 下の写真は干し数の子です。 大人になっておせち料理の食材の美味しさが理解できるようになりました。 この時期の関西では白みそ仕立てのお椀が出ることが多いです。 お魚は鰤やフグ、白甘鯛。マナガツオは焼き物で出てくるのが定番。 京都では水菜や海老芋が供され、八寸に黒豆やくわいなどおせち料理にちなんだ 食材が並び、酒の肴にばちこやからすみ、海鼠が添えられます。 おかゆは七草や小豆粥などで1月の雰囲気を楽しみます。 水菓子は金柑が出ると嬉しいです。 節分までは1月らしい食材を堪能します。 2026年が、皆様にとって健やかで実り多き一年となりますよう、 心よりお祈り申し上げます。 本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

来年につながる化粧品づくり

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12月を師走と呼ぶことに決めた人は偉いと思います。 漢字・響きともに年の瀬をあらわすのにぴったりな言葉です。 12月は一年の締めくくりの月。 多くの企業やブランド様が、 「今年はどんな商品づくりができただろうか」 「来年はどんな化粧品を世に届けたいか」 などと振り返り、次の一手を考える時期でもあります。 化粧品業界においても、年末は実は とても重要な準備期間 です。 年末年始は新製品のご相談が増える理由 12月になると、化粧品OEMに関するご相談が増えてきす。 その理由の多くは、次のようなものです。 ○来年の 新商品・リニューアル計画 を年明けから動かしたい ○春・夏商戦に向けて 逆算したスケジュール を組みたい ○今年の売れ行きを踏まえ、 処方を見直したい ○「作りたい想い」はあるが、何から始めればいいかわからない 実は、年内 に方向性を決めておくかどうか で、 来年の立ち上がりスピードは大きく変わります。 年末にしっかりとコンセプトを整理し、 「誰に、何を、どのように届けたいのか」を明確にすることで、 売れる確率の高い化粧品づくり につながります。 年末年始は「静かに準備ができる」貴重な時間 忙しい日常の中では、 じっくり商品設計を考える時間が取れないことも多いですよね。 だからこそ年末年始は、 💚ブランドの方向性を見直す 💚他社と差別化できるポイントを整理する  💚無理のない製造計画を立てる そんな土台づくりに最適な時期です。 しっかりと基本軸を作り、羅針盤を成功に向けて船出しましょう。 来年につながる化粧品づくりは、今でしょ 化粧品は、思い立ってすぐ完成するものではありません。 処方開発、試作、確認、資材準備、デザイン・・・ 一つひとつを丁寧に積み重ねることで、 はじめて「長く愛される商品」が生まれます。 この時期に、 来年の化粧品づくりについて一度、整理してみませんか? 「こんな化粧品、作れるかな?」 そんな段階からのご相談も、もちろん歓迎です。 本年もありがとうございました。 そして、来年につながるものづくりを、ぜひご一緒に! ♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥ 京都の restaurant Koga 日本らしいフレンチです。 下の写真は 花折  下鴨店の鯖寿司。 店長作塩味控えめ塩昆布が好きです。 い...

日本のスキンケア事情

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日本のスキンケア市場は、ここ数年で大きく構造が変化しています。 これまでの「美白」「エイジングケア」といった単純なカテゴリーの枠を超え、 『肌を守る』『長く健やかに保つ』『自分に合うものを選ぶ』という、 より本質的な価値を求める消費行動が広がっています。 化粧品OEM会社の視点から、 日本のスキンケア事情の現在地とこれからの流れ をまとめます。 1. スキンケアは「守りの時代」へ まず最も大きなトレンドが、 敏感肌・ゆらぎ肌の増加 です。 季節の寒暖差、花粉・PM2.5などの大気汚染、長期化したマスク習慣、 さらにブルーライトや生活リズムの乱れなど、肌にとって負担となる要因が増え続けています。 その結果、「これまで使っていた化粧品が急に合わなくなった」「季節で肌状態が変わる」という声が多く、OEMでも以下のニーズが確実に増えています。  ①低刺激処方  ②合成界面活性剤の原料、もしくはアミノ酸系へ変更  ③エタノールフリー、微香料・無香料  ④パラベンフリー  ⑤バリア機能を高める成分を配合したい 以前は攻めの美容成分が重視されていましたが、 現在は 【まずは荒れない肌をつくりたい】【負担をかけない】 という前提が重要視 されているようです。 2. バリア機能・マイクロバイオームへの関心が高まる ゆらぎ肌増加の流れと連動して、キーワードとなっているのが バリア機能 とマイクロバイオームです。 消費者はもはや 保湿=しっとりさせる では満足せず、  ①肌を強くしたい  ②荒れにくい肌をつくりたい  ③内側が整う感覚がほしい という、機能性の高い保湿を求めていらっしゃいます。 3. Longevityという価値観 近年特に強いのが、 Longevity(長寿・健康寿命)と美容の融合 です。 「若返る」というアプローチではなく、 「老けない肌」をデザインする という考え方が主流になりつつあります。 日本のコンシュマーは 即効性<安全な長期ケア を求める傾向が強く、 OEMでも成分濃度重視・クリニカル発想のアイテム相談が増加しています。 成分濃度も濃ければ良いという以前の風潮ではなく、 適量を配合することへの理解も広がってきました。 4. クリニカル系とナチュラル系 昨今の特徴は、クリニカル系とナチュラル系が同時に伸びている点です。 ユニー...

優しく解説~EU化粧品市場の流れ

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EUで化粧品成分の見直しが進んでいます 欧州委員会(EU)が、世界貿易機関(WTO)の「貿易の技術的障壁(TBT)協定」に基づき、 化粧品規則(EC)No 1223/2009 に関する新しい規制が始まりました。 レチノールを含む一部の成分について、 化粧品への使用を制限するという内容です。 「え、レチノールってよく聞く美容成分だけど…?」 と驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。 今回の通知は、すぐに使用できなくなるということではなく、 安全性に関する最新情報を踏まえて、EUが過剰摂取を防ぐといった内容です。 大切なのは、世界的に「より安全で安心できる化粧品」を届けるための見直しだという点です。他にもアルブチンやコウジ酸なども制限が施行されました。 今回はEU 化粧品市場で押さえておきたい大きな流れを6つご紹介します。 1. サステナビリティ&エシカル(環境・倫理重視) 「地球にも人にもやさしい化粧品」がますます求められています。   2. デジタル・ E コマース・ D2C の台頭 化粧品購買チャネルが変化しており、オンライン販売、モバイル/ショート動画経由、ダイレクト・トゥ・コンシューマー( D2C )ブランドが勢いを増しています。   3. スキンフィケーション(メイク・ボディ・ヘアへのスキンケア化) 肌を整えるというカテゴリが、スキンケア領域だけでなくボディケア、ヘアケア、メイクまで浸透しています。   4. パーソナライズ・テクノロジー 「自分用にカスタマイズされた化粧品」「 AI や AR を使った肌診断」「デジタル製品体験」が注目されています。   5. 包装・サプライチェーン・規制の進化 包装材のエコデザイン、再利用・リサイクル対応、環境に配慮したサプライチェーン構築が強く求められています。   6. インクルーシビティ(多様性対応)と価値消費 消費者がブランドや商品に求める価値が変化しています。「誰でも使える」「多様な肌色・年齢・性別に配慮」「ブランドとしての社会的・環境的なメッセージ」などです。 私たちはOEM/ODMの立場として、 国際的な流れを把握していき、商品づくりに活かしていきます。 引き続...