Posts

Showing posts with the label 化粧品ODM

SKIN LONGEVITY(スキン・ロンジェビティ)

Image
化粧品業界では次々と新しい言葉が生まれます。   ファッション業界よりはゆっくりだと思うのですが、それなりにトレンドがあります。   寿命が延びた今、美容市場で注目されているキーワードのひとつが、   LONGEVITY (ロンジェビティ)   SKIN LONGEVITY (スキン・ロンジェビティ)です。   ロンジェビティ( Longevity )を直訳すると「長寿」「長く生きること」です。 しかし、現在注目されているロンジェビティは、 単に寿命の長さだけを意味するものではありません。 「長い人生を、できるだけ健康で、自分らしく過ごす」 という健康寿命に近い考え方として、美容、ウェルネス、食品、 フィットネスなどさまざまな分野へ広がっています。     SKIN LONGEVITY とは これまでエイジングケア化粧品では、 シワ・たるみ・乾燥・くすみなど、年齢とともに現れる肌悩みに対して アプローチする商品が数多く開発されてきました。 Skin Longevity の考え方はちょっと違います。 年齢によって現れた悩みだけを見るのではなく、   肌を長期的に健やかな状態に保つことに目を向けます。 つまり、老化した肌をどうするかという発想から、 「これから先も健やかな肌でいるために、今から何をするか」 という発想への変化です。   現役で働く、外出しておしゃれする年齢が年々上がってきている今、   大切なテーマです。     なぜ今、世界的に注目されているのか 肌の状態は年齢だけで決まるものではありません。 紫外線、乾燥、生活習慣など、私たちは毎日さまざまな環境要因に さらされています。 だから、これからのスキンケアでは一時的に肌を美しく見せるだけでなく、 毎日の積み重ねがより重要になってきます。   Skin Longevity は 10 年後、 20 年後の肌を考える美容とも言えるでしょう。   化粧品開発におけるロンジェビティ では、この考え方を実際の商品開発にどう落とし込めばよいのでしょうか? ここが企画担当者の腕の見せどころです。 単にブランド名にロンジェビティを入れたり、 話題の美容成分を 1 つ配合したりするだけでは...

化粧品OEMの視点から考える『鼻』

Image
周囲を見回してください。 場所はどこでも。通勤の電車やカフェでもOKです。 完璧な鼻を持つ人がいかに少ないかということがわかるでしょう。 その反対に完璧な鼻でなくても、魅力的な人がたくさんいることもわかります。 目や口元はパーツ単体でもチャーミングだったりするのですが、 鼻は他のパーツとは異なる性質を持っています。   顔の印象を決めるパーツと聞くと、多くの人は「目」や「口元」を思い浮かべます。 一方で、鼻は顔の中心にありながら、美容の世界では「忘れ鼻」という言葉で 表現されることがあります。これは、印象に残らない鼻という意味ではありません。 むしろ、顔全体とのバランスが取れている違和感がないメイクやスキンケアが 自然に調和している状態を指す、美容的な表現です。   今回は、化粧品 OEM ・商品企画の現場から、 鼻というパーツについて考えてみたいと思います。   鼻は「主張しすぎる」とバランスを崩しやすい 化粧品企画において、私たちは「部分」ではなく「全体」を見ています。 例えばスキンケアでも以下の調和を重視します。   ・肌だけ白く浮いていないか ・ツヤだけが過剰になっていないか ・香りが強すぎないか 過剰な設計でメイクを作ると、目立つのですが、舞台メイク品のようになり、 結局は長期使用をしていただけないことがあります。 鼻も同じです。 鼻は顔の中央にあるため、少しのテカリ、毛穴、赤みでも目立ちやすい一方、 主張が強すぎると顔全体のバランスを崩しやすいパーツでもあります。 だからこそ「忘れ鼻」という考え方には、悪目立ちしない美しさという意味が含まれています。   「鼻まわり」の悩みは非常に多い   化粧品 OEM の企画相談でも、鼻まわりに関する悩みは非常に多く挙がります。   毛穴・黒ずみ・テカリ・メイク崩れ・乾燥・赤み・角栓     興味深いのは、鼻は「皮脂が多い」のに「乾燥感」も訴えられやすいことです。 そのため、単純に脱脂力を強くすると、バリア機能低下や過剰皮脂、 摩擦刺激などにつながる場合があります。   OEM 開発では、「落とす」と「守る...

洋服vs化粧品

Image
洋服で魅せるか、肌で語るか。 「人は見た目が 9 割」と言われる時代。 その見た目を作る要素は、大きく分けて 3 つあります。   1.洋服・アクセサリー(ファッション) 2.肌・ボディ(スキンボディケア・メイク) 3.髪(ヘアケア)   では、限られた予算と時間の中で、どこに投資するのが最も賢いのでしょうか。 化粧品 OEM の現場で数多くのブランドと向き合ってきた立場から、 その本質をお伝えします。   1. 洋服は「一瞬の印象」を作る ファッションは、最も即効性のある外側の演出です。 トレンドやブランド、シルエットによって、第一印象を短時間で引き上げることができます。 高級なハンドバッグやジュエリーは瞬間の圧を醸し出します。 ただし、ここには大きな特徴があります。   それは「脱げば消える価値」であること。 どれだけ高価な服を身につけていても、肌が荒れている・清潔感がない・髪が整っていない等の要素が見えた瞬間に、印象は簡単に崩れます。 一瞬華やかに見えた人をそばで見ると、 髪や肌が汚いと落胆は大きく、むしろマイナスに大きくメーターがふれます。 つまり洋服は「プラスの加点」ではあるが、 ベースの質を補うものではないという位置づけです。   2. 肌は資産化できる 一方で、スキンケアやメイクはどうでしょうか。   肌は、日々の積み重ねによって変化します。 そして一度整った肌は、服を変えても、 場所を変えても、常にその人の印象を支え続けます。   ここで重要なのは、 肌は資産化する美しさであるという点です。  ○キメが整っている ○透明感がある ○トラブルが少ない こうした状態は、メイクを薄くしても成立し、 むしろ「ナチュラル=上質」という評価につながります。 美しい肌に値段を付けるとしたらおいくら万円になると思いますか? OEM 開発の現場でも、売れ続けるブランドは例外なく、 肌そのものの質に投資している設計になっています。   3. 髪は清潔感と年齢印象を左右する   そして見落とされがちなのが、髪です。 実は、年齢印象に最も影...

新年のご挨拶と1月のお料理

Image
新年のご挨拶 新年明けましておめでとうございます 旧年中は、多くのお取引先様・関係者の皆様に格別のご支援を賜り、 心より御礼申し上げます。 私のつたないブログを読んでくださる方々に感謝申し上げます。 化粧品OEMの仕事をする上で、 スキンケア・ヘアケア製品の製造までを一貫してサポートし、 「つくること」そのものだけでなく、 ブ ランド様の想いを形にすることを 大切にしてまいりました。 原料選定、処方設計に妥協せず、 価値ある製品をお届けすることが、私たちの使命だと考えております。 また、近年需要が高まっている ペットシャンプー・ペットケア製品分野 においても、 「大切な家族であるペットに、人と同じ目線のやさしさを」 という想いのもと、低刺激設計や原料の安全性に配慮した製品づくりに 取り組んでまいりました。 大切な家族に使ってもらうことを前提に、化粧品クオリティを守ってきました。 ペットにも、人にも、そして環境にも配慮した製品開発を、これからも追求してまいります。  ○小ロット・多品種への柔軟な対応  ○市場ニーズを踏まえた処方提案  ○長く信頼される品質づくり 本年もこれらを大切にし、皆様のビジネスに寄り添う OEMパートナー であり続けたいと考えております。 ♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥ 冬の味覚は何がお好きでしょうか。 下の写真は干し数の子です。 大人になっておせち料理の食材の美味しさが理解できるようになりました。 この時期の関西では白みそ仕立てのお椀が出ることが多いです。 お魚は鰤やフグ、白甘鯛。マナガツオは焼き物で出てくるのが定番。 京都では水菜や海老芋が供され、八寸に黒豆やくわいなどおせち料理にちなんだ 食材が並び、酒の肴にばちこやからすみ、海鼠が添えられます。 おかゆは七草や小豆粥などで1月の雰囲気を楽しみます。 水菓子は金柑が出ると嬉しいです。 節分までは1月らしい食材を堪能します。 2026年が、皆様にとって健やかで実り多き一年となりますよう、 心よりお祈り申し上げます。 本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

日本のスキンケア事情

Image
日本のスキンケア市場は、ここ数年で大きく構造が変化しています。 これまでの「美白」「エイジングケア」といった単純なカテゴリーの枠を超え、 『肌を守る』『長く健やかに保つ』『自分に合うものを選ぶ』という、 より本質的な価値を求める消費行動が広がっています。 化粧品OEM会社の視点から、 日本のスキンケア事情の現在地とこれからの流れ をまとめます。 1. スキンケアは「守りの時代」へ まず最も大きなトレンドが、 敏感肌・ゆらぎ肌の増加 です。 季節の寒暖差、花粉・PM2.5などの大気汚染、長期化したマスク習慣、 さらにブルーライトや生活リズムの乱れなど、肌にとって負担となる要因が増え続けています。 その結果、「これまで使っていた化粧品が急に合わなくなった」「季節で肌状態が変わる」という声が多く、OEMでも以下のニーズが確実に増えています。  ①低刺激処方  ②合成界面活性剤の原料、もしくはアミノ酸系へ変更  ③エタノールフリー、微香料・無香料  ④パラベンフリー  ⑤バリア機能を高める成分を配合したい 以前は攻めの美容成分が重視されていましたが、 現在は 【まずは荒れない肌をつくりたい】【負担をかけない】 という前提が重要視 されているようです。 2. バリア機能・マイクロバイオームへの関心が高まる ゆらぎ肌増加の流れと連動して、キーワードとなっているのが バリア機能 とマイクロバイオームです。 消費者はもはや 保湿=しっとりさせる では満足せず、  ①肌を強くしたい  ②荒れにくい肌をつくりたい  ③内側が整う感覚がほしい という、機能性の高い保湿を求めていらっしゃいます。 3. Longevityという価値観 近年特に強いのが、 Longevity(長寿・健康寿命)と美容の融合 です。 「若返る」というアプローチではなく、 「老けない肌」をデザインする という考え方が主流になりつつあります。 日本のコンシュマーは 即効性<安全な長期ケア を求める傾向が強く、 OEMでも成分濃度重視・クリニカル発想のアイテム相談が増加しています。 成分濃度も濃ければ良いという以前の風潮ではなく、 適量を配合することへの理解も広がってきました。 4. クリニカル系とナチュラル系 昨今の特徴は、クリニカル系とナチュラル系が同時に伸びている点です。 ユニー...

化粧品の使用期限

Image
毎日使っているのに案外知らないことってありますよね。 化粧品を「いつまで安心して使えるの?」というご質問をいただいたので、 一般的な内容をまとめてみました。 化粧品の使用期限について、法律上のルールや実際の目安、 そしてこれから迎える寒い季節の保管方法についてご紹介します。 日本の薬機法では、すべての化粧品に使用期限の表示が 義務づけられているわけでは ありません。 「適切に保存すれば製造から3年以上品質が安定している」という製品が多いようです。 使用期限が記載されていない化粧品をよく見かけると思います。 ただし、以下のような場合は使用期限の表示が必要です。  ◆製造から3年以内に品質が変化するおそれがある製品(防腐剤フリーなど)  ◆医薬部外品で安定性が不十分な製品 表示がないからといって「期限がない」わけではなく、 品質が長期間安定している というだけになります。 常温保管未開封であれば、3年程度は品質が保たれるものが多いです。 しかし、開封後は空気や雑菌が混入するため、 なるべく早めに使い切るようにしてください。 以下は一般的な例です。 🌸防腐されている化粧水・乳液・・・開封後3カ月以内 🌸防腐されているリップなどメイク品・・・開封後3~6か月以内 これからの季節、日本では気温が0℃近くまで下がることがあります。 寒暖差や寒さによる品質変化にも注意が必要です。  ☆ 低温での凝固・分離・凍結    低温で凝固するオイルがあります。    また、化粧水や乳液は、水分が多いため0℃前後で凍結することがあります。    凍った化粧品は、解凍しても成分が分離して元の状態に戻らないことがあります。  ☆極端な温度差    暖房で室内は20℃以上でも、窓辺や玄関近くは低温になることがあります。    温度差が大きい場所での保管は、容器内に結露が発生し、    雑菌繁殖のリスクにつながります。 保管のPOINT 💗直射日光を避け、室温が安定した場所に置く 💗冷蔵庫には入れない (冷えすぎて凍結や分離を起こす可能性あり) 💗使った後はしっかりキャップを閉める 💗清潔な手やスパチュラで使用する 化粧品は 開封後はなるべく早く使い切る ようにしてください。 特に寒さの厳しい冬場は、凍結や温度差による変質にも気をつけて保管してくださいね。 今回は触れませんでしたが...